営業は「話し方がすべて」

営業は「話し方がすべて」

私の前職は営業職でした。ルート営業ではなく、飛び込み営業で新規顧客開拓を行っておりました。私はメンタルが強い方ではなく(むしろ弱い)毎日が本当に苦痛でした。門前払いは当たり前で、罵声に近い言葉を浴びせられることもあり玄関のタイムを鳴らすことが恐怖で、鳴らす前に心臓の鼓動がバクバク鳴り、胃がキリキリ痛くなりました。周りの同じ営業職の同僚は普通にこなしているように見え、「俺だけ気にし過ぎなのだな、考えすぎてしまう自分の生活は損だな」なんて思っていました。

プライドが高い私は自分の弱いところをさらけ出すようでなかなか同僚に営業の悩みを打ち明けることができずにいましたが、あるとき思い切って相談してみると、私と同じ悩みを持っていることが分かりました。他にも聞いてみたところみんなが同じで気持ちでした。その時初めて「あぁ、自分だけではないのだ」と思えて、フッと気持ちが軽くなったのを覚えています。それからはどうやったら顧客から「もっと話を聞きたい」「あなたから購入したい」などと思ってもらえるかを研究しました。

私は顔が良いわけでもなくスタイルも悪い(太っています)です。顔もスタイルも今からでは整形手術でもしない限りどうになりません。考えた末、「しゃべりならなんとかなるかも」と思いました。それからは話し方を勉強し研究しました。どうやったら人に好かれるような話し方ができるか。結果、私が実践しているのは、「相手に合わせること」です。相手によって話し方を変える、ということです。

話し方が遅い方にはこちらも遅く話し、速い方には速いテンポで話し、笑うタイミングも同じにします。この方法は実践してみるとそのうち初対面の人であってもどういう反応をすればこの人は喜ぶか、などが分かるようになってきます。また、同じ趣味を持つ人とは仲良くなる理論と一緒で、話のテンポの合う相手とは仲良くしてくださるようで、最初から良いムードで色々なお話をすることができます。私は相手に合わせて話す、ということを実践して苦手な営業職をこなしましたが、人によっては違う方法が合っているかも知れません。その人その人に合った方法を勉強し研究し試しながら克服していくことが大事だと思います。

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